減 塩

塩分を減らすことによる健康効果についての論文が目に付きました。
ここ最近、高血圧の薬を飲んでいる私にとって耳の痛い話です!

疫学批評:
「一日3gの減塩で、米国の年間死亡44,000-92,000人減少。」
…………
米国民の塩分摂取量が一日3g減少した場合の効果をシミュレーション
したところ、年間で冠動脈疾患の発症が60,000-120,000人、脳卒中が
32,000-66,000人、心筋梗塞が54,000-99,000人、総死亡が
44,000-92,000人減少すると予測された。

論文は
New England Journal of Medicine 2010年2月18日号に掲載された。

2005-2006年の米国民の一日塩分摂取量は、男性が10.4g、女性が7.3g。
40歳超の集団には一日3.7gの上限値が推奨されている。

著者らは、塩分摂取が一日3g減った場合の収縮期血圧の減少を、
高い場合で3.51mmHg(高血圧患者では5.61mmHg)、低い場合で1.80mmHg
(高血圧患者では3.60mmHg)と文献値から想定し、冠動脈疾患・脳卒中・
心筋梗塞・総死亡の減少効果をシミュレーションした。

その結果は冒頭の通りだが、この効果の大きさは、喫煙率50%減、
肥満者のBMIが5%減、脂質異常症に対する薬物療法、高血圧に対する
薬物療法と同程度の効果だった。

期待される医療費の減少は年間100-240億ドルで、減塩対策に連邦政府が
国民一人当たり年間1ドル使ったとしても、全体としては費用の削減になった。

また、10年間かけて3gではなく1gの緩やかな減少が達成できた場合でも
費用は削減され、高血圧患者全員に薬物療法を行なう場合よりも費用対効果
は優れていた。
著者らによると、英国が国民レベルでの減塩に取り組み、4年間で塩分摂取量
を10%減らしたという。

研究に対する論評は、個人が減塩に心がけるアプローチと、集団に働きかける
公衆衛生的アプローチの二つを挙げている。
その上で、米国民の塩分摂取の75%が加工食品や調理済み食品に由来する
ことを考えると、個人向けのアプローチは(国民全体の死亡等を減らす上で)
おそらく現実的ではなく、食品製造業者が食品中の塩分量を減ら
すよう規制するような公衆衛生的アプローチが必要だと述べている。


★日本人の塩分摂取量は男性11.9g、女性10.1g(2008年)で、国際的にみて
高いのかと思っていたが米国の摂取量が男性10.4g、女性7.3g(2005-2006年)
という記述をみると、差は意外に小さいと感じた。
ただし上限量(目標量)の設定は、日本では男性9.0 g、女性は7.5 g(成人)
に対して、米国では3.7g(40歳超)と極端に異なる。

醤油や味噌など日本人の味覚に塩分が大きく関与しているので、減塩に
よる健康効果をいわれても家族の中で自分一人が取り組むのは難しい
ですね。



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